2015年10月14日更新
俳優・二宮和也の評価まとめ
俳優としても評価の高い二宮くんに対する各界からの声をまとめてみました
俳優としても評価の高い二宮くんに対する各界からの声をまとめてみました
脚本家 倉本聰(ドラマ「優しい時間」、「拝啓、父上様」)
彼の顔って、古い昭和の人間の顔のような気がするんですよ。
実に懐かしい顔をしている…昔の子供たちは地球に育てられましたよね。
出典:TV LIFE 2007年1月号より
彼は心で演じることができる俳優。言葉が通じなくてもそれは伝わる。演技には、技と心があるが、技より心が上の場合は人の心を打つことができる。が、技が心を超えてしまう役者の方が多い。技が上がってきたら心もあげないと、役者としての成長はない。その点で、彼がどうやって技を上げ、それを超える心を育てるか、大いに楽しみ。
出典:日経エンタテインメント! 2007年 3月号より
大御所、倉本聰さんまでも絶賛させるこの才能!
「聰ちゃん」と呼んでるって言ってたけどほんとかなあ。(ニノなら呼んじゃいそう。笑)
ドラマの方は素朴で真面目な青年板前の役が上手かったですよね。
関ジャニ、横山くんとの掛け合いも面白かった。
映画監督・演出家 蜷川幸雄(映画「青の炎」)
世界レベルで同世代の役者を見ても、映像でこれだけの演技をする俳優、そういない。日本人って海外の俳優に甘く、自国の俳優に辛いんだけど、よく見てほしいね。それくらい、『青の炎』の二宮くんはいい!
出典:「青の炎」シナリオブックより
あの世代の演技者としては世界レベルで見ても、十分通用すると思う。あの若さで、あんな繊細な演技ができるなんて。初めて会って、5,6分話しただけで、二宮君と心中しよう、と決めたくらい。"
出典:「青の炎」パンフレットより
生粋のアイドル、嵐の二宮と松本の舞台での姿は、アイドルという存在の素晴らしさを証明するものだった。二宮はね、何とも言えない猫背と寡黙な表情で時代をちゃんと描けるんだ。なのに、常識的なこともきちんとできて、大人の言語で挨拶もできる。こいつらは何だ、と何度も驚かされたよ。
出典:産経新聞 『彼らの心が折れない理由』より
ご存知、のちに大野くんが主演した「鍵のかかった部屋」の原作者、貴志祐介作品。
こちらも大御所、蜷川幸雄監督により映画化されました。
その蜷川監督をも唸らせたにのちゃん。凄いですね~。
「硫黄島からの手紙」のオーディションの時にクリント・イーストウッド監督もこの映画を観てその才能に注目したということなので、今のニノの役者人生の起点とも言えるでしょう。
とても切ない映画でした。
映画監督・演出家 堤幸彦(「ハンドク!!!」、「ピカ☆ンチ 」シリーズ、「Stand Up!!」、「理由なき反抗」)
現在日本の俳優の中で、最も信頼のできる俳優さんと言えます。さらにミュージシャンとしても活躍しているし、役者という切り口だけでは語れない“スター”ですよね。しかも周りに助けられているスターではなく、自分の足でしっかりと立って、歩んでいくタイプのスターです。こういった部分もジェームス・ディーンと共通しているのかな、と思い今回のキャスティングには満足しています
出典:「理由なき反抗」パンフレットより
知る人ぞ知る名作、「Stand Up!!」。
今なら絶対に不可能と思われるキャスティング(+そのキャラクター設定)。
単なるコメディ・ドラマなのかと思って観てたけれど、やっぱり観る人が観ると違うんですね・・・。
舞台「理由なき反抗」に抜擢されたのも当然の成り行きでしょう。
ジェームス・ディーンと共通してるなんて凄い!
映画監督・演出家 金子文紀 (映画「大奥」、「ハンドク!!」、「流星の絆」)
天才。国宝と言ってもいい。10歳も年上でネコちゃんと呼ばれているけど、天才だから許すしかない。今回はきちんとセリフを覚えてきたし。
どこへ行っても人なつっこいにのちゃん。
天才は何をしても許されます。(笑)
関ジャニ、大倉くんとの殺陣も記憶に残る熱演でした。
脚本家 宮藤官九郎(ドラマ「流星の絆」)
二宮君の演技に関しては、舞台やドラマ、映画を拝見したりして、凄く達者だなっていうのは分かっていました。こういう話だからっていうのもあるのですが、シリアスなお芝居をできる役者さんだということを分かっていたので、シリアスの中にもちょっと笑える話にならないかなというのを意識して書くようにしていました。
最初は「東野圭吾x宮藤官九郎」ってどうなるんだろうと思ったけど、めちゃくちゃ面白いドラマでした。
脚本家もキャストに合わせてシナリオ書いてるんですね。
映画監督 大友啓史(映画「プラチナデータ」)
とにかく集中力が素晴らしい。役になりきる瞬発力。
アドリブが身体の奥底から出てくる。
撮影前は「演技に秀でた国民的アイドル」という認識だったけど、撮影後は「歌って踊れる演技派俳優」という見方に変わった。是非また一緒に映画を作りたい。
出典:pen 2013年3月1日号より
素晴らしい評価ですね。
「流星の絆」に次ぐ東野作品でしたが、全く異なる2つの人格を演じ分けた技量には脱帽です。
単なるサスペンス映画ではなく、アクションも盛り込まれていて見応えのある作品でした。
それもきっと監督との信頼感から生まれたものなのでしょう。
クリント・イーストウッド(映画「硫黄島からの手紙」)
稀有な才能の持ち主
何とも重みのある、そして全てを語っている一言です。
ビデオ・オーディションの時に会えると思っていたクリント・イーストウッドに会えずに拗ねていたそうですが、またその態度が家督に気に入られたとか。
日本の監督だけではなく海外の監督をも魅了する素晴らしい役者に成長しました。
★おまけ★
「マスコミ向けに自分の役柄を説明してくださいと依頼して返ってきた文章が、彼(ニノ)だけちょっと違っていた。役の解釈や映画の読解力が実にシンプルな言葉で表現されていて、スタッフで回し読みしたほど」(「硫黄島からの手紙」配給元ワーナー・ブラザーズ関根宣伝部長)
そのフレーズとは 『わたしが演じたのは、パン屋です。でも兵隊でもあるんです。生き抜く代償に人間性が奪われる。そんな世界に放り込まれます』これは、そのまま映画宣伝の一部に使われた。(日経エンタテインメント・2007年3月号)
出典:(日経エンタテインメント・2007年3月号)
才能のある人はこういうところも違うんですね・・・。
テレビでもその抜群の頭の回転の良さを発揮していますが、さすが!
フジテレビ・プロデューサー 長部聡介(2016年新春SPドラマ「坊ちゃん」)
「国民的アイドルであり、日本を代表する俳優である二宮さんが、日本の国民的小説である坊っちゃんを演じてくれることにとても大きな期待と興奮を禁じえません」
楽しみですね~!ニノが演じる坊ちゃんはどんな感じになるんでしょう。
これから12月~来年1月にかけては映画、ドラマが目白押しで嬉しい悲鳴。(笑)
映画監督 山田洋二(映画「母と暮らせば」)
(吉永)小百合さんは浩二役に二宮さんが決まったと聞いたら、何度も良かったと喜んでくれて、いいキャスティングができたというよりは、この2人じゃなかったら成り立っていないんじゃないかと。時として恋人に見えるような甘さ、そういう独特の母子の物語になりえているのではないかと思います」と絶賛してみせた。
また芸能界でにのファンが増えました!
現場では「小百合さん」、「和成さん」と呼び合っていたとのことで、「『和成さん』と呼ばれたのは初めて。家族からも呼ばれたことがない」そうです。
こちらも今から楽しみな一作です。
落語家 立川談春(TBS年末スペシャルドラマ「赤めだか」原作)
命がけでやればできるんだな。俺が20年かけてやったこと二宮は2週間でやってきた。
スタッフが、ほんとにこの人落語家じゃなくてよかったって言ってました。それぐらいすごい。テレビで落語をどう伝えるかを思わされるぐらいに素晴らしかった。
談春さんといえばドラマ「ルーズベルト・ゲーム」が記憶に新しいですが、ニノがどのように演じてくれるか楽しみです。
落語のビデオを渡して次に会った時には完璧にマスターしただけじゃなく、談春さんが20年前はこうだった・・・というところまで計算し演じたそうです。凄いですね。
演技力ももちろんですが、ニノが選ばれたもう1つの理由は、20年前の談春さんに雰囲気が似ていたからだそうです。
★おまけ★
リリー・フランキーさんが、『東京タワーで俺の役をオダギリジョーさんがやるのは美化しすぎだ。それを軽々抜いたね~。決して超えることのできない 最長不倒距離がニノ、談春』だと。 軽くイラっとしましたが。
「東京タワー」はドラマ版でもイケメンの速水もこみちさんが演じてましたね。(SPドラマ版では大泉洋さんでしたが、このキャスティングが一番自然?笑)
その後談春さんが気になったので調べてみたところ、水木しげるさんの役を向井理さんが演じたのが「ニノ=談春」を上まるキャスティングだったと話していました。
共演者からのコメント
「流星の絆」錦戸亮
初の顔合わせの時、僕は心臓が凄くドキドキしていたのですが、二宮君はそんな素振りを一切見せず……。とても安定感があって、落ち着いている、頼れる兄貴だなと思いました
すごい器用っていうか、リハーサルで監督さんに『ここもうちょっとこういうふうにしてほしい』みたいなことを言われると、そこをもう全部、『ああ、わかりました』って二つ返事でやれちゃうんですよ。
出典:「H」2008年11月号より
ニノとの兄弟役がぴったりでした。
寡黙な役でしたが、それゆえ高い演技力が要求されたと思います。
二つ返事でやれちゃうなんてさすが。
映画「プラチナデータ」豊川悦史
もともと「いい役者だな、チャンスがあれば一緒に仕事したいな」と思っていました。共演してどうだったか?「やっぱりオレの勘は正しかったな」と(笑)
役をつかむ感覚、独特のセリフ回しや芝居の間、とても勉強になりました。
二人で直接、具体的な打ち合わせはしませんでしたが、それぞれが自分の感覚で仕事したのが上手くいってると思います。
出典:pen 2013年3月1日号より
当時豊川さんは主役級の役しか受けていなかったそうですが、相手がニノなら・・・ということでこの浅間刑事の役を引き受けたそうです。
長身の豊川さんに負けない存在感がありました。
映画「プラチナデータ」生瀬勝久
二宮さんの演技は、ゾーンというか、役そのものに入り込む瞬間のようなものを感じさせられました。
出典:pen 2013年3月1日号より
この映画の10年前くらいからお互いを知っていたそうで、生瀬さんはこの映画の現場で会った時に最初はちょっと照れくさかったみたいです。
ニノが役に入り込むというのは他の役者さんも言っていたことがありました。まるでスイッチが入ったようになるそうです。
映画「GANTZ : PERFECT ANSWER」松山ケンイチ
自分を理解している人。自分を理解しているからこそ、周りの状況を見て、自分を変えていくことができる。
現場でも取材のときでもすごい頼りにしていた。取材のときに僕が(映画について)全然説明できないところを、余すところなく説明してくれました。
2人の仲があまりよくないという噂も耳にしますが、現場では信頼し合っていた様が伺えます。
会見などではお互いを褒めまくってました。(笑)
最初ニノが玄野役?と思ったけどニノらしい演技で面白い映画でした。
映画「GANTZ:Perfect Answer」綾野剛
まず、二宮和也という人の影響ですよね。彼の底知れなさや、開いているという感じというか。彼を見ていて思うのは、どこにいても全く無理をしていないんですよ。自分で自分が居やすい環境をきちんと建設できる。本当に主役らしい主役でしたし、そもそも彼が言った『僕は役者でなく、アイドルだから』という言葉に感銘を受けました。陰と陽があるけれど、陽の中にもちゃんと緊張感もあって、色々なこと驚かされながらもとても清々しく気持ち良かったですよ。
出典:+actより
「嵐ファン」を公言している綾野剛さんですが、首の曲がりを良くするためにトレーニングをしたと言ってましたね~。(CGだとばかり思ってました。笑)
「ウロボロス」の那智役や映画「ルパン三世」の五右衛門役の長髪姿の綾野さん、GANTZの「壱」を彷彿とさせました。
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「フリーター、家を買う。」竹中直人
二宮くんの芝居における集中力は本当に凄いですし、見ていても心地良いんです。だから、自分もすんなり入っていける。演技って、役者同士の波長だと思うんです。向き合ったときに生まれてくる空気感。今回は、父と息子という関係で、ニノ(=誠治)とはとても苦しい関係ではありましたけど…。二宮くんは演技の振り幅も大きいし、豊かな芝居のセンスを持っているので、僕も非常に勉強になりました。
演技力に定評のある竹中直人さんからもお褒めの言葉。
2人の演技が優れているからこそあのいがみ合う親子を自然に演じられたのでしょう。
予断ですが「ようこそ、我が家へ」の真瀬部長も嫌な役でした。(笑)
最後に・・・倉本聰から二宮和也への手紙
にの、君はどうしてそんなにさわやかなんだろう?
ご両親のおかげに違いない。
にの、君はどうしてそんなに明るいんだろう?
ご家族のおかげに違いない。
にの、君はどうして子供達から愛されるんだろう?
精神年齢が同じだと思われているからに違いない。
にの、君はどうして若い女性にモテるんだろう?
危険な感じがしないからに違いない。
にの、君はどうしてクリントイーストウッドを
はじめ、年配者に好かれるんだろう?
馴れ馴れしくて図々しいからだ。
にの、君はどうしてあんなに自然なリラックスした
芝居ができるんだろう?
人を人とも思っていないからに決まっている。
にの、君はどうして黙っていると深い悲しみの中に
いるように見えるんだろう?
深く考えても無駄だという事をどっかでちゃっかり
認識していて、結局何も考えていないからだろう。
にの、君はどうして清潔感があるんだろう?
きっと隠れて不潔な事を上手にいっぱいやってきた
からに違いない。
それでいいんだよ。そうやって正直になんとなく
のんびり俺の歳まで早く老けておいで。
哲学的じいさんになっていくと思うぜ。
倉本聰
出典:「倉本聰から二宮和也への手紙」より
何とも愛情溢れた手紙ですね。
どこか頷けるところもあります。これも倉本さんの鋭い観察眼なんですね、きっと。
ニノの哲学的じいさん姿、見てみたいです。(笑)